Aセク、パパになる

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Aセクは、性愛者の恋人にどう対応していけばいいのか?-マウスさんへの回答

マウス

初めまして。マウスと申します。
Aセクについて調べていた所このブログに辿り着き、興味深く拝見させて頂きました。
なかたつさんに相談したい事がございます。

自分は身体は女のFtXでAセクです。そして一年程付き合っている、レズビアンで性愛者の恋人(以下Bとします)がいます。
Bは私のセクシャルにも寛容で、知りつつもけして否定せず付き合ってくれています。
ですが私から私の友人らとBへの対応の違いが感じられない、という点で度々話し合いになります。

私は自分の友人の事が大好きです。長年付き合っている子は勿論、付き合いの短い子にも良いと思う所があればすぐ「好き」と言ってしまいます。
一方Aには「好き」という言葉を継げるのにどうしても躊躇ってしまいます。Bは私に恋愛感情を抱いていて、恋人にウエットなタイプなのもありよく恋愛的な意味でその言葉を伝えてくれます。ただ私がその同じように「好き」とBに伝えてしまったら、嘘をついてしまう様で心がモヤモヤし中々言えません。なのでどうして友達には言える言葉が恋人である私に言えないのか、と言われます。Bから見た自分は誰にでも優しい人間であるようで、友人との差が感じられず、益々嫉妬してしまうようです。私には嫉妬心も殆どないので、その辺りも共感が出来ません。

自分がAセクだと気づいたのはここ数か月の事で、それまでこういう話になっても自分自身、どうして彼女にだけ好きだと言えないのかが分からず上手く答えることが出来ませんでした。
ただAセクだと自認してからは、恋人を愛しているものの恋愛感情としての好意は持ち合わせていないからだと気づき、先日同様の話をされた時にはそれを伝えてみました。またそれが苦痛なら自分とは一緒に居なくてもいいとも伝えました。ただ好きと言ったら嘘をついてしまう様だ、と言う事だけは言い出せませんでした。
Bは結局、それがAセクのせいかどうか私には分からないけど、貴方とは型に嵌らない関係を築きたいしこれからも一緒に居たいと言ってくれました。ですが自分が愛している人間から同じように愛されない事は苦痛なのではないかと思います。事実今までそう感じてきた訳で、恋人がAセクだと知ったから辛くなくなるとは私には思えません。我儘は承知ですが私はBを苦しめたい訳ではないですし、何より自分のせいで苦しむBを見て私自身が苦しいのでそれは辛いです。
また恋愛感情を伝えるのが無理ならそれで構わないから、友達に必要以上に優しくしないで欲しいとも言われました。こちらに関しては、以前付き合っていた方に言われた事もあります。私としては友人も皆大切なので優しくしたいですし、そもそも必要以上にと言うボーダーラインが上手く理解できません。
定期的に連絡を取ったりデートの予定を組んだりするのは特別の証です。何よりたった一人を選出し、恋人と言う名目で傍に居る事が私にとって唯一の証明です。尤もBにとってそうではないのなら、無意味なのかもしれませんが……。

Bとは一緒に居て楽しいし、人間として好きです。ただ一般的に恋人らしいやり取りとされているものはなくて構いません。ただ会話をして時々デートが出来ればそれで満足です。端から見たそれが友達と変わらないのも分かっているつもりです。それでも自分はBの特別です、と言うのは酷い事なのでしょうか。私はAセクだから変われない、とBに我慢を強い続けるのであれば、いっそ別れを告げてしまった方がいいのではないかと最近は思っています。
私の理想は、私は私なりの愛情を注ぎそれをBに愛として認識して貰う。そして恋とは違う形でお互いを唯一だと思う、です。Bはそれを望むべき相手ではないのでしょうか。

支離滅裂かつ長文で申し訳ございません。
お忙しいとは思いますが、ご回答頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

 

>>マウスさん
コメントありがとうございます!
そうですねー。難しい問題ですね。
 
一言でいうと「Bに受け入れて貰うしかない」となっちゃうんですが、多分マウスさんも心の中ではそう思っているけど、それをBさんはできない(してくれない)からモヤモヤしているんだと感じます。
 
どちらも悪くない、だからこそ余計に辛いですよね。すげー分かる。
僕自身、今のパートナーには「好き」という気持ちは伝えます。それはもちろん、恋愛感情を含められない「好き」です。
 
ただやはり、恋愛者にとってはその「好き」という気持ちはなかなか届かない。
幾度となく「嘘だ!」と言われました。それはもう、数えるのも億劫になるくらい。
もちろん、恋愛者の持つ「好き」という感情と自分持つ「好き」という感情が違うものだとは感じます。
 
しかしながら、自分にはその「好き」しか提供できないのでしかたがない。
そして、相手の望む「好き」を提供できないことを申し訳なく思いますし、「嘘だ!」という言葉は、自分の胸も締め付けます。本当に物理的にキリキリと。
 
自分が持っている「好き」という気持ちは、紛い物なのではないか?と思わされるのです。
ただ、それでも僕はパートナーに「好き」といい続けました。
「嘘だ!」と言われようとも、胸が痛もうが構わずに。
なぜなら、それしかできないから。
 
時に僕は「自分の好きという気持ちを否定しないで欲しい」と言います。
その時は分かってくれる様ですが、やはり元のやり取りに戻ります。
そして、また「自分の好きという気持ちを否定しないで欲しい」と言います。
これを何度も繰り返してきました。
 
そして最近やっと、好きだと伝えると「ありがとう!」と素直に受け止めてくれます。
「この人は恋愛感情を持てないんだ。でも、ちゃんと愛してくれる」と、パートナーもわかってくれるようになったのだと思います。
 
今の現状でマウスさんができることはBさんに「好き」と告げることです。
しかし、おそらくBさんは素直に受け取れないでしょう。「嘘だ」と否定する、もしくは「友人達に言う好きと違わない!」とマウスさんに言うかもしれません。
これはこれで正直キツイです。Bさんと一緒にいる理由が分からなくなるかもしれません。
ここまで言いましたが、結局は、「Bさんが受け入れる」しか現状を打破する方法はないでしょう。
試練はマウスさんに訪れているのではなく、Bさんに訪れているということです。
マウスさんのAセク性を受け入れる。マウスさんと別れる。どちらを選択しようとも傷はできるでしょう。
時間が掛かるかもしれません。簡単に解決する問題でもないでしょう。マウスさんに心ない言葉を浴びせるかもしれません。
 
ただ、Bさんが試練を乗り越えるにはマウスさんの支援が絶対に必要です。
どちらにせよ(別れる・一緒にいる)マウスさんにも痛みがきます。
 
もし、Bさんのことを心の底から愛しているなら、もがき苦しんで出したBさんの選択を受け入れてあげてください。