Aセク、パパになる

AロマAセクが何か言います

人を好きになれない原因は、あなたが「Aロマンティック」だからかも?

 

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高校生活にも慣れてきて、周りの友人たちは異性と付き合いだす。

「○○はどんな人が好き?」という質問は、適当な有名人の名でやり過ごす。

 

友人間の話題も「恋人」の話が中心になり、輪に混じれない浮いてしまった自分。

ハブられるのは嫌なので、必死で話題に付いて行く。いつの間にか、作り笑いと相づちだけが上手くなった。

 

異性から声がかかることもあるけれど、相手との熱量の差にまた、「自分がおかしいんだ」と再認識させられる。

「友情」という感情を、むりやり「恋愛感情」と偽っても、自分を騙すことはできなかった。

相手にはある感情が、自分にはない。友人にはある感情が、自分にはない。

 

「まだいい人に会っていないだけ」と論されても、「そうだね!」と頭を縦に振れるほど納得できる言葉ではない。

 

だから、必死に「恋愛」について勉強したし、異性を好きになろうと努力した。それでも生まれない感情に辟易し、そして自分は「何者」なのか自問自答していく。

ネットで「人が好きになれない」と検索しても、「理想が高い」だとか、「自分に自信がない」だとか「トラウマがある」だとか、それさえも当てはまらなくて、また自己嫌悪。

 

必ずしも人を好きになりたいわけではない。人からの感情に嫌悪感があるわけでもない。周りと違うから嫌なだけ。自分が何者かを知りたいだけ。

 

世間ではLGBTというフレーズも良く聞くようになった。もしかしたら自分もそのカテゴリに入るのかも?と思った。

当てはまれば楽になるかも?とも思った。

 

しかし、その言葉すら自分には振り向いてくれなくて。それどころか「人を好きにならない人間はいない!」と言われた気がして、ますます自分の存在が薄くなっていく気がする。

 

自分はここにいるのに、まるで透明人間になったようで、周りは気づいてくれない。声を出したくても、どうやって、なんて声を出せばいいのか分からない。

 

 

 

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どうも、当ブログの管理人のなかたつです。

前文は、僕が高校時代に実際に感じていたことです。

 

10代や20代前半は、恋愛感情が生まれないこと(というか、恋愛感情が持てないのが自分だけで、周りと違うこと)で悩んでいましたが、自分がAロマンティックという性質を持っていることを知ってその悩みは消えました。

ちなみに28歳になった今でも他者に恋愛感情を持ったことがありません。

 

人を好きになれないあなたも、もしかしたら「Aロマンティック」かもしれませんよ?

 

 

恋愛感情がわからない、Aロマンティックとは?

 

そもそも、Aロマンティックとは「恋愛指向がない(他者に恋愛感情を抱かない)」という性質、また、その性質を持っている人を意味する言葉で、エイロマンティックやアロマンティックと読まれます。

 

「性的指向がない(他者に性的欲求を抱かない)」Aセクシャルという性質もあります。

 

自分は、どちらの性質も持っており、他者に対して恋愛感情も性的欲求も抱いたことはありません。

よく自分の性質を「Aロマ・Aセク」と訳して表現することも多いですね。

 

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今は異性愛者の女性と結婚してますが、妻にでさえ恋愛感情と性的欲求は持ったことがないです。

愛情はしっかりと持っていますけどねー。

 

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まぁとりあえず、この世には他人に恋愛感情を持たない人や性的欲求を持たない人は普通にいて、あなただけではないということです。

 

それを知れただけでも僕は心救われました。

 

AセクやAロマという言葉を知って「この世界に生きてもいいんだよ」と言われた気がして。

 

友情や愛情はしっかりある

 

ネットで「人が好きになれない」と調べると「人に興味がない」とか「人が嫌い」とか「自分だけが好き」とか、結構な割合で書かれています。

 

それを見る度に「興味がないわけではないんだけどなー」「自分のこと好きっちゃ好きだけど、友人も好きなんだけどなー」と、思ってしまいます。

 

異性も友人として好きなんだけど、なぜか「異性が好き=恋愛感情」と思われてしまう。それが理解できなくて、でも周りはみんな共通して同じ気持ちでいるから口を閉じるしかなかった。

 

大小はあれど、異性友人に感じる「好き」と、同性友人に感じる「好き」、家族に感じる「好き」、その他のものに感じる「好き」の形がすべて同じで、特別なものがありません。

 

昔は、男女関係なく仲良く遊んでいたのに、いつからかそこには見えない壁ができてしまっていて、なんだかとても寂しい気持ちになりました。

 

まぁ、友情や愛情を全く感じないAロマンティックの人もいると思いますけど。

 

Aロマンティックの診断方法は?

 

Aロマンティックや、Aセクシャルは病気ではないので診断されるものではありません。「自認」するものです。

つまり、「自分は恋愛感情や性的欲求を他者に抱かないんだ」と認めれば、その時点であなたはAロマンティック、Aセクシャルを名乗っていい。

「恋愛感情・性的欲求を抱いている気がするけど、はっきりとは分からない」のであれば、「クエスチョニング」という立ち位置もあります。

 

結局、セクシャリティというものは誰かに指図されて決めるものではなく、自分が一番しっくりくるものを自らが選択するべきだと思います。

それが、異性愛であったとしてもね。

 

Aロマンティック、Aセクシャルを否定する人は無視しよう!

 

少し嫌なことをいいますが、自分に『恋愛指向がない』ということが分かっても、苦労がなくなるわけではありません。

というのも、「人を好きにならない人なんていない」などと、AロマンティックやAセクシャルを否定する人が存在するからです。

それは異性愛者からも、同性愛者からも言われることがあります。

 

せっかく自分が安心できる居場所を見つけたのに、それを壊そうとする人がいるんですよねー、世の中には。

 

あなたは円錐を上から見ているに過ぎない

 

円錐ってありますよね、これ

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AロマンティックやAセクシャルを否定する人ってのは、横からしか見えてないんだと思うんです、円錐を。

真横からみた円錐は「三角」に見えるでしょう。だから真横からしか見えない人は、円錐を「三角」のものとしか認識できないわけ。

 

そして、隣にいる人も「三角」に見えてるわけ、隣にいる人どころかほとんどの人が真横からしか円錐を見たことがないので、誰もが「円錐=三角」と認識してしまう。多数派バイアスがかかって、その思い込みはより強くなるでしょうね。

 

だから、円錐が「円」に見えるあなたを異常だと思ってしまうのは仕方がなくない?

だって、その人たちは真横からしか円錐を見えないんだもの。

 

でも、あなたは違う。円錐を真上から見ることができる。

自分は、むしろ真上からしか見えなくて、円錐を「三角だ!」という多数派の言葉を信じられなかった。

 

どうみても「円」なのに、他の人たちが「三角」だという状況が怖かったんだろうな。

だから、自分は一時「性愛者」を否定していることもあった。それは相手を否定しなければ、自分を肯定することができなかったから。

 

でも今は違う。円錐が「円」の面を持っていることも知っているし、「三角」の面を持っていることも知っている。

実際には「三角の面」を自分の目でみることはできていないけど、他人の目を借りて「そういう面を持っていること」を知ることができた。

 

そう。だからあなたにも是非「恋愛感情を抱かない自分」を認めてあげて、そして「恋愛感情を抱けない人なんていない」という他人も認めてあげてほしい。(強制ではないけど)

 

ただ、あまりにも攻撃的にあなたを批判するのであれば、笑ってあげてもいいと思う。

「あぁ、この人は自分の目に写るものしか信じられない、とても視野が狭くて可哀想な人間なのね」と。

 

自分もたまーに、そうしてる。セクシャリティの話に限らずね。

大抵の場合、そういう人は自滅していくから。むしろ、関わりを持たない方が安全。

 

とりあえず、あなたを否定する人は無視しとけばよろしい。

 

 おわりに

さて、いつも通り無理やりまとめます。

 

「人を好きになれない」「恋愛感情 わからない」などと検索すると、「恋愛指南サイト」や「適当な克服方法が書かれたサイト」「Aロマンティックを否定する様な内容のサイト」ばかりが検索結果にでてきて、自分と同じように「人を好きになれない」と悩んでいる人がより傷ついてしまうのではないか?と思い、今回はAロマンティックについての記事を書きました。

 

ですので、この記事が検索結果上位にでて、「人を好きになれない」と悩んでいる人に届けば、それが一番嬉しいです。

まぁ、内容が不十分だとは感じているので、追記をしていきますけどねー。

 

また、当ブログにはAロマンティック・Aセクシャル関連の相談室を設けていますので、よかったらコメントくださいね。

 

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