Aセク、パパになる

AロマAセクが何か言います

アセクシャルが勘違いされがちなこと

先日、「アセクシャル」という言葉を知っているヘテロの人に会った。
会ったというか、たまたま飲み屋で隣になっただけだが。

こういった飲み屋で他人と話をするのは好きだけど、大抵の場合「恋愛」や「性」の話に至る。

まぁ、そういった経験は何百回と乗り越えているので、適当に話を合わせることはできる。

ただ、その日は僕がアセクシャルだと相手が感づいていた。

「知ってる!あなたみたいな人ってアセクシャルって言うんでしょ。テレビでやってた!」

おぉ、アセクシャルもテレビで取り上げられ、ヘテロにもその存在を知って貰える様になったのかと感心していたけれど、

「誰も愛せない人なんでしょ?」

あぁ、残念。そういうわけではないんだけどなー。
僕の場合、性愛感情と恋愛感情を誰に対しても持てないだけで、他の「愛情」は持ちあわせています。

アセクシャルは、「誰も愛せない」と勘違いされがちだけど、「家族愛」や「友愛」やら他の愛情を持っている人がほとんどです。

なぜ「愛する」といえば、「恋愛」だったり「性愛」のことだと世間の人は思うのでしょうか。

その後、「人を愛することはできる」と、ちゃんと説明しました。

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「それより、なんでアセクシャルになったの?なんか辛い経験でもあったの?」

突然に、話は僕がアセクシャルになった理由を聞かれました。

いや、理由なんてないし、辛い経験もないんだけど(苦笑)

ヘテロの人は、異性愛者が正常。その他は異常。と言いたいのでしょうか?

でなければ、今のセクシャリティになった「理由」とか「時期」を聞くことはしないはず。

例えば、「異性愛者になったのはいつ?何が理由なの?」と聞かれても困るでしょ。

「生まれつきだわ!」と思うでしょ。それと一緒。

もちろん、「自認」をした時期とか理由を聞くことは全然構わないんですけどね。


その後、自分の自認の経緯は話ました。

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「アセクシャルの人って、ずっと独りなんでしょ?寂しくない?」

ツッコミどころが多すぎます。

なぜ、そう思ったのでしょうか?
アセクシャルでも、パートナーがいる人もいますし、結婚している人もいます。

他者に、恋愛感情や性愛感情がなければ結婚してはいけない、とか、付き合ってはいけないという定めはありません。

僕にも付き合っている人はいますが、恋愛感情と性愛感情は抱いていません。

「それって付き合っているといえるの?」と思われそうですが、

別にそれならそれで構いません。
どちらかいうと、彼女は「パートナー」と表現した方がしっくりきますし。

実は「付き合う」ことの意味は今でも分かりませんね。

あと、独りでいることや恋愛できないこと、性愛対象者がいないことは寂しいと、勝手に想像するのはいかがなものか

とも思います。

「恋愛すること、結婚することが幸せ」

という、一つの価値観に縛られていて、逆に僕は

「そんな価値観に縛られて可哀想」と思ってあげたりします。

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「え、彼女はHしなくても大丈夫なの?」

なんの心配やねん(笑)
この人が好奇心旺盛なのは分かる。

彼女がいることを告げたら、夜の生活について尋ねられました。

ちなみに僕の場合、彼女との性交渉は可能です。別にしたいと思わないだけです。

「それっておかしくない!?性行為はできるのに、アセクシャルって!」

別におかしくはありません。

性行為ができるアセクシャルもいます。ただ、「性嫌悪を持ったアセクシャル」が大半だとは思います。

性行為自体は、興味ないんですがパートナーが喜ぶことはしてあげたい。
それがたまたま性行為だった。というだけです。

例えば、「いないいないばぁ」をするのが大好きで大好きで堪らない!!四六時中、気づけば「いないいないばぁ」をしている!知らない子にも!

という人は、ほぼいないと思います。

ただ、自分の子どもや知り合い子どもに対して「いないいないばぁ」をしますよね?

それは別に「いないいないばぁ」をしたいからではなく、愛する子どもが「いないいないばぁ」で喜ぶからではないでしょうか?

子どもが「いないいないばぁ」で喜ばなくなったら、あなたも「いないいないばぁ」をすることはなくなるでしょう。

それと一緒です。(めっちゃ分かりづらい)

その後、アセクシャルでも性行為ができる人いることを説明しました。

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今回、アセクシャルを知っているヘテロ人と話してみて、「まだまだ勘違いされている事も多いな」と感じました。

お話した人は、良く話を聞いてくれて自分の意見もしっかりと受け止めてくれました。

しかし、全員が全員そういわけではありません。

「異性愛者が正しい。それ以外は異常!」

という価値観の人もこの世には存在します。
その様な人と関わると、アセクシャル含め、セクマイの人は傷つくことも多いでしょう。

セクシャルマイノリティを広く認知させ、勘違いや偏見を無くす必要が、まだまだあると感じますね。